雲に鳴く。

趣味の小説書き、雲鳴遊乃実のブログです。個人サークル『鳴草庵』

日焼け止めが効かなかった話。

  昨日体調を崩した原因がわからない不安まま朝を迎えた。

 腹痛は和らいでいた。痛みがあったが、機能に比べたらだいぶマシ。痛いのになれすぎてしまったのかもしれない。

 不安はあったが、気晴らしも兼ねて外出した。職場の同期たちが開いていたバーベキューに乗り込んだのである。

 

 同期の多い職場なので、繋がりを保とうとしない人たちも大勢いる。僕もどちらかといえばそちらの人間だった。それが、このたび参加してみようかと思ったのは、このまま誰とも絡まないでいいのかという焦りが生まれていたからだ。

 大学を卒業してからの時間の経過の速さは本当に恐ろしかった。毎日誰かしらと顔を付き合わせていた生活が、活動しなければ誰とも会わない生活となった。

 漠然とした恐怖から、Twitterでどうにかこうにか自分の身内を作り、社会性に身を置いていた。が、それでも間に合わないくらい自我が崩壊しかかっていた。仮初めの繋がりには所詮本質がない。繋がることだけが存在の証明ならば、仕事のある身分では薄まっていく一方となる。無理してついていこうとしても無駄だ。もはや自由時間は少ないと言うことを自覚せねばならない。

 iPhoneのホーム画面からTwitterを消した。

 楽になったかと言えば、よくわからない。タイムラインを眺めることに三十分も費やしていた分、別のことに使えているのだろうが、自覚はできない。誰かに着いていくことの気苦労が減ったことを振り返るのにはまだ早すぎる。

 繋がらないわけではない。アカを消したわけではない。ブログの更新はTwitterに自動送信されるし、レビューや読書記録なんかも送られる。それで十分僕の証明で、キャラを作り上げる必要も無いだろう。

 僕は昨日ストレス性の腹痛で倒れた。ストレスの原因が思いつかないことが一番の恐怖だった。知らないうちにストレスを感じているならば、リラックスする手法を考えなければならない。そう思うと、人の目を気にすることがばからしくなった。気にすればするほど腹が痛くなる。だったら気にせずにいよう。

 そんな気持ちで、今日のバーベキューにも臨んだ。個人的にはうまくいったんじゃ無いかなと思っている。ほどほどの空気を読んで、それでいてかっこつけたり気を張ったりすることを止めたら、僕は少なくとも全くストレスを感じなかった。相変わらず無口な方だったけど、そんなとこまで帰る必要は無いと思った。

 日焼け止めを塗っていたのに肌が焼けている。ひりひりする。僕は肌が弱いので、赤くなったらそのうち破けてぼろぼろに崩れてしまう。昔はよくそうなっていた。最近はそうならなくなっていた。つまり、夏に外に出なくなっていた。日焼け止めの適量をすっかり忘れていたらしい。腹痛はいつのまにか消えていた。