雲に鳴く。

趣味の小説書き、雲鳴遊乃実のブログです。個人サークル『鳴草庵』

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

図書館が逃げ場所であることについて

「学校つらい子逃げて来て」鎌倉市図書館が感涙ツイート 職員の思い - withnews(ウィズニュース)withnews.jp こんなこと言われたら泣くしかないわ。 このツイートが回ってきて思い出したことなのだが、中学生くらいのときの僕は図書室に避けていた。何故か…

学部再編の報せを聞いてから

文系学部の再編の報せを聞いてからちょくちょくその善し悪しを考えている。現状の文系学部が優れているとは思えない。立ち位置自体があいまいな学部もたくさんあったし、そもそも理系文系という区分がおかしいともよく言われている。 自分の体感なのだけど、…

「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展

国立新美術館で開かれている「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展に先日ふらっと足を運んだところ、予想以上に楽しめた。展覧会は8月31日まで開かれているので、まだぎりぎり8月である今のうちに紹介しておこうと思う。 「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲー…

夏をゆく人々

先日神保町を歩いているときに不意に映画が見たくなり、岩波ホールに潜り込んだ。普段映画を見るのはだいたい家のパソコンか、イオンシネマみたいな家族連れのわんさかいる大型の劇場かでしかなかったから、ビルの最上階を締め切り厳かな雰囲気の中で鑑賞す…

【感想文】SHIROBAKO #6 イデポン宮森 発動編

前回のお話から引き続き、爆発のシーンを作画と3Dどちらで描くかで右往左往。太郎が伝達しなかったことで、次の話を担当する宮森にも飛び火して、しかたなくデスクの本田さんに伝えたら「万策尽きたー」と叫ばれる。監督にも相談を、と思ったらカンヅメから…

『流』(東山彰良)

流 著者 : 東山彰良 講談社 発売日 : 2015-05-13 ブクログでレビューを見る» 「わしらに大義なんぞありゃせんかった」 主人公の祖父が述懐するのは、国民党と共産党に分けられるときのことだ。ちょっとした好悪で敵と味方にわかれ、その結果大陸と島国がとて…

悟浄出立

悟浄出立 著者 : 万城目学 新潮社 発売日 : 2014-07-22 ブクログでレビューを見る» 2009年から2014年という長い期間で書かれている。2006年にデビューした作者の、物語の書き方がどんなふうに変わったのかが見えてくるようだった。・悟浄出立 『西遊記』の沙…

デザインをいじった話。

久しぶりにブログをいじって気づいたのだが、カテゴリが表示されていなかった。右カラムにモジュールを追加したことで解決。ついでにデザインも簡単にいじくった。少しでも読みやすいブログになればありがたい。 思えば読む人への心配りが低かった。そもそも…

【感想文】SHIROBAKO #5 人のせいにしているようなヤツは辞めちまえ!

要点を絞った書き方を試みてみる。 SHIROBAKO #5 人のせいにしているようなヤツは辞めちまえ! おいちゃんの同級生たちが顔を合わせた前回はなごやかに現状を確認するお話でした。仕事でもないわけですし、見ているこちらも安心……したわけですが、五話はもう…

『シェルターより』(お題:隠しきった涙)

時坂教授の遺してくれたプログラムに、涙についての記述があります。感情が昂ぶったとき、人はその下瞼の穴から体液を分泌されます。色のついていない血液のようなこの液体のことを『涙』と言います。感情の昂ぶりとは、主として悲しいときですが、怒ったと…