雲に鳴く。

趣味の小説書き、雲鳴遊乃実のブログです。個人サークル『鳴草庵』

自己紹介

雲鳴遊乃実と書いて「くもなきゆのみ」と申します。

趣味として小説執筆を継続中。

 

Q1.どんな活動しているの?

→即売会で一次創作小説の頒布をしています。

文学フリマ(東京)【https://bunfree.net

Text-Revolutions【http://text-revolutions.com/event/

 

Q2.とりあえず小説を読ませてよ。

→手っ取り早いのは下記の投稿サイトです。

カクヨムhttps://kakuyomu.jp/users/yunomiss

小説家になろう(保管庫的役割)【https://mypage.syosetu.com/817650/

 

Q3.今すぐ即売会の本が欲しいんだけど。

→頒布した書籍をBOOTHにて通販しています。

https://yunomi-k.booth.pm

 

Q4.どうせtwitterやってんだろ?

@teacupboy1

 

Q5.他にやってることってある?

→小説の下読みサービス(有償)をしています。

https://coconala.com/services/833922

 

Q6.作者はブーン系逃亡民だと聞いたんだけど?

→ブーン系まとめサイト「生首を読んでみろ」【http://cloudcrying.blog.fc2.com

 ブーン系用アカウント【https://twitter.com/byebyecloud9876】←2019年5月停止予定

南を指す

事情があって、若者相手に小説指南のテキストを書くことになった。

私は小説を書いているとはいえ目立った功績はなく、文芸についての学も修めていない。

不安ではあったが、書きはじめたら止まらなくて、期限の前日にはお渡しできた。

期限とは今日で、前日とはもちろん昨日のことだ。

 

小説を書きたいけど何を書けばいいかわからない。それがテキストの読者の悩みで、私にも身に覚えがあるものだった。

こんなのを書けばいい、と言えれば明解だが、あいにくできなかった。結局のところは書くことは自分で見つけなければならないものだ。

 

書きたいという衝動だけがあるというのも十分にあり得ることだ。

人が書いたものを読んで憧れたり、自分の可能性を広げてみたいと夢みたり、小説に目を向けるきっかけは様々で、その全てにおいて、とにかく書くことが必要となる。

地図のない旅路に一歩でも踏み出して、はびこる靄に目をすがめ、手を伸ばす。太陽の位置を確かめて、壊れかけの方位磁石に目を凝らす。

世界の見方を少しだけ変えるように、というようなことを書いた。上手くいくのかはわからないが、応援したいとは思う。

 

テキストの結びに何か参考になりそうな書物を挙げようと思い、『ワセダ大学小説教室 天気の好い日は小説を書こう』という指南書を挙げた。

私が生まれた頃の本で、誤字は目立つがkindle版がある。内容には三十年の時代がかかり、ありていに言えば露骨に下ネタや差別語をはさんでいるので、相手の考え方自体では勧めづらい面もある。しかし内容を考えれば、堅苦しい文芸界隈の雰囲気を打ち破る策としての下ネタで忌避されるのは忍びない。また、社会に対する姿勢や、孤独に親しむことへの警句など、私の感覚と合う記述が個人的に気に入っていた。

 

作者に人や社会を憎む理由があっても、人や社会から切り離されたら、小説は良くならない。

自分は孤独だと言い切って満足するのではなく、そのたった二文字では収まりきらない感情を探す。

同調の波形から外れる恐怖に克ち、世界と和音を奏でる。

自分を忘れても、自分を失ってはならない。

そんなことは、特にテキストには書かなかった。

どんな警句や発見も、自分で見つけない限りは価値はない。自分だけがわかればいいことだ。 

 

 

ちなみにテキストを欲しい人はいますか?

公開する気はないですが、隠すほどのものでもないですし、ほしかったら言ってください。