今年読んだ本まとめ
2015年もいよいよ終わり、ということで今年どんな本を読んだのかをまとめてみました。長くなるので目次をご活用ください。
小説
商業誌の小説のうち、年内に読み切った本です。紙書籍、電子書籍、購入した本、借りた本、もらった本すべて含めてとなっております。作品数は95冊。同人誌含めたらプラス10くらいかな。
去年知った辻村深月さんや北村薫さんは安定して読んでいる。今年特に嵌まったのは荻原浩さん、西加奈子さん、山田詠美さんあたりですね。
青春小説傑作選 14歳の本棚―初恋友情編 (新潮文庫)
読了日:04月23日
読了日:04月23日
十夜
読了日:09月10日
読了日:09月10日
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漫画
年内に購入した本です。読み切れないものはなかったはず。作品数は87冊。
続き物が多いです。初めて手を出してみたシリーズは『僕だけがいない街』と『ワールドトリガー』で、今後も買うと思われる。BLUE GIANTは登録漏れていたのを登録しただけですね。『ヴォイニッチホテル』、『血界戦線』、『アオイホノオ』は一気に買いました。
花とアリス殺人事件 (ビッグコミックス)
読了日:10月25日
読了日:10月25日
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そのほか
ノンフィクション(教養)、エッセイ、詩が一緒くたです。どうしてこうなったかというと、エッセイと教養がまず分けにくかったのと、詩の冊数が少なかったからです。まあ、小説、漫画以外の本ということですね。作品数は63冊。
今年は文芸関係や文章にまつわる本をいろいろ読んだかな。予想以上に買いすぎちゃいましたが。そんな中特に印象に残っているのは『本を読むときに何が起きているのか』と『カフカ式練習帳』、『街場の文体論』かな。『このミステリーがひどい』も尖ってて面白かった。
泣ける太宰 笑える太宰 (言視BOOKS)
読了日:01月11日
読了日:01月11日
美しい日本語と正しい敬語が身に付く本 新装版 (日経ホームマガジン)
読了日:06月04日
読了日:06月04日
和の幻想ネーミング辞典
読了日:07月26日
読了日:07月26日
色の事典―色彩の基礎・配色・使い方
読了日:08月08日
読了日:08月08日
この作家この10冊
読了日:09月08日
読了日:09月08日
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お薦め本ベスト12
結構頑張ったけどこれ以上は絞れなかった。
10位 レヴォリューション No.3
男子中学生たちが大暴れするお話です。表紙絵が団地ともおの人でした。
11位 ハードボイルド・エッグ
フィリップ・マーロウに憧れる探偵がおでんをつついたりおばあちゃんを助けたりします。
10位 アオイホノオ
漫画界、アニメ界の巨匠の若かりし頃が描かれています。ドラマもめちゃくちゃ面白かった。
9位 本を読むときに何が起きているのか
作者はデザイナーです。あまり内容を知らないでページをめくるとびっくらこきます。
8位 サラバ
イケメンが落ちぶれる様にすさまじいセンスを感じました。世の中顔じゃないんだなって思いました。
7位 ぼくは勉強ができない
世の中顔なんだなって思って・・・・・・でもやっぱりそうでもないなと思い直しました。
6位 上弦の月を喰べる獅子
宮沢賢治の書評と並行して読んでいたら相乗効果で半端なくのめり込めました。あまりに面白かったので休日に徹夜で読みました。わくわくした具合は一番かも。
5位 楽隊のうさぎ
文章の書き方が面白かったんですよ。時間をぴょんぴょんとうさぎみたいに飛び越えていくんです。一年半があっという間に、鮮やかに描かれていて瑞々しかった。いろんな意味で勉強になりました。
4位 流
こんなに自由に時間を操る小説は今まで見たことがありません。映画を見ているかのような臨場感とど迫力。何もかもが気持ちよかった。一人の人間の半生のうち、一番輝かしいところを見せてもらっているだと思うんです。
3位 ターン
三部作(繋がりはないけれど)のうちの2作目ですね。同じ時間が繰り返される、誰もいない世界に取り残された女性のお話です。時間とは何か、人とは何か。何も残せないっていうことがどれほど辛いことなのか。今を生きていることをもっと大事にしたくなるお話でした。
2位 蝉しぐれ
幼い頃に近かった女性が遠くに離れ、大人になって身分の違う姿で再会する。そんな基本のプロットを時代劇として描かれておりました。時代劇とは言っても、舞台は架空の街。たったそれだけなのだけど、時代劇に関する固定概念を覆されました。架空の街って、ありなんだなって。お話もとても綺麗で切なかった。
1位 スロウハイツの神様(上)(下)
スロウハイツの住民たちの群像劇、といっても主人公格はそこまで多かった気がする。ちょっとした謎解きはもちろん鏤められていたし、どんでん返しも冴えていたけれど、何よりも良かったのがお話の一途さです。今時珍しいくらい優しい内容で、どういうわけか涙が止まらなかった。外出先だったので結構大変でした。突っ込み所は多いし、優しすぎるのは裏を返せば物足りないってことにも繋がりかねません。ですが、この際他人の評価は関係ありませんね。文句なしで今年一番の、素晴らしい小説でした。