シリーズについて
今日の昼間に新潮社の『三国志』(吉川英治)の第一巻を読み終えました。
新潮社
発売日 : 2013-01-28
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本と言えば一冊きりか、上下巻で終わる物を好んで読んできたですが、自分もそろそろ読み慣れてきただろうと思ってシリーズ物を借りてきた次第です。
実際には今までも長いお話を借りたことはあったのですが、大抵は一巻でやめてしまっていました。小説のシリーズはなかなか続かない。例外は司馬遼太郎の『坂の上の雲』くらいですかね。ただ、内容をちゃんと把握していたかというと、思い返してみると微妙です。ちょうどNHKでドラマを放映していた時期でしたので、その時流に乗っただけで、理解するとかそういう読み方をしていなかった気がする。
ここまで書いておいて、児童文学ならまだまだ長いの読んだことあるなと思い返してみたり。でも読み切ったのはたぶん『ハリー・ポッター』だけですよ。あれも続きが刊行されているそうですが、ちょっと今は食指が伸びず。
三国志について、前知識がほとんど無い状態でしたので、どんどん新しい人物が登場する展開に圧倒されておりました。字も大きいし読みやすいですが、難しいところを調べたり状況を整理したりしていたら結構時間が掛ってしまった。しかも一巻の時点ではまだ三国志の中心人物は曹操くらいしか出ていないそうですね。スケールが、大きい。大きすぎる。
でもなんだか文章が好きだ。ときどき描写の少なさに驚くことはあれど、言葉遣いがとてもいい。かっこよさというと俗っぽすぎるか。厳粛さとか、力強さとか、そんな感じ。著者の序文では詩だと例えられているんですよね。漢詩。そういえば、全然関係ないけれど、夏目漱石の漢詩を読みたいと随分前に思ってそのままにしてしまっている。
新潮社のこのシリーズは全十巻です。毎日欠かさず読んでも僕のペースでは春になるね。果たして飽きたり疲れたりせずに読み切れるのでしょうか。頑張ろう。