雲に鳴く。

趣味の小説書き、雲鳴遊乃実のブログです。個人サークル『鳴草庵』

2015-01-01から1年間の記事一覧

『センスをみがく文章上達事典―魅力ある文章を書く59のヒント』(中村明)

センスをみがく文章上達事典―魅力ある文章を書く59のヒント 作者: 中村明 出版社/メーカー: 東京堂出版 発売日: 2005/09 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 4回 この商品を含むブログ (2件) を見る 出張ついでに立ち寄った浦和の紀伊国屋書店に文章術コ…

書き方考

はじめに たとえば物語の冒頭部で、喫茶店で知り合いの女の子と出会う場面を書くとしよう。 ごく簡単に展開を書くとすれば 1.店に入る 2.彼女に近寄る 3.あいさつを交わして座る となる。 これに僕はさんざん悩む。 書き手でないと意味が分からないだ…

6月13日の夢日記

大通りの傍にある四角い講堂の中で大会が開かれていた。ビブリオバトルのような競技であり、二人の代表者とその取り巻きが集まっていた。 人はいたが、それ以上に部屋が広かったので、ひどく寂しい光景のように思えた。建物は綺麗だが、よく見れば装飾がどこ…

笑いについて

不快だからやめろという論法はその結論に主観が混じっている時点で論理として不適切であり、そればかりか相手を貶す意味合いも含んでいるのだから聞かされる側もつい論理をかなぐり捨ててしまう。論じているフリをして論じさせなくするツールであり、平和な…

6月10日頃の日記

松田優作マガジンを衝動買いした。家に帰ってDVDを見ようとしたら再生されず、windows8以降はDVDのコーデックに対応していないとかそんなものを知った。フリーソフトを散々漁り、シンプルなMedia player classic を入れた。慌てているうちにGOMだと…

中華まんの話

こしあんとつぶあんならばこしあんの方が好きだった。 味の問題ではない。粒が残った状態であることがどうしても好きになれなかったのだ。 どんなものでも塊があるのならばできる限り漉してしまいたかった。飲み物に浮かんだ氷やら、雨上りのグラウンドに散…

まどろみに飲み込まれながら書き記す陳腐についてのささやかな呟き

事柄を逐一綴る文章が悍ましく感じられる。必要であると思って書いたはずなのだが読み返してみると必要ではない。必要であるにしてもそんなものを書くのはどうだろう。描いた傍から陳腐になって瓦解する。 事柄を説明することは多分に自己満足だ。説明したと…

気づかないうちに広まっていた断絶について――『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』(辻村深月)

疑問に思うのは、いつでも選択する時期を過ぎてからだ。そのときは、それが唯一無二の答えであると信じて疑うことができない。 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』(辻村深月)は地方で暮らす女性に焦点を当てている。 母を殺した友人の行方を追うところから始まる…

きれいな文章についての本を衝動買いした。

日経ホームマガジン 美しい日本語と正しい敬語が身に付く本 新装版 作者: 日経おとなのOFF 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2015/04/16 メディア: ムック この商品を含むブログ (1件) を見る 文章の練習になるかなと思って購入した。和語の話ももちろんあ…

6月2日頃の日記

久しぶりに新聞をじっくり読んだ。どうしてそんな気を起こしたのかというと、ちょうど読んでいた『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』(辻村深月)の中に新聞を読む人と読もうとしない人についての文章があったからだ。せっかく家に届いているのだから読んでみようと…

ヴォイニッチホテルについて【ネタバレあり】

・はじめに ヴォイニッチホテル 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス) 作者: 道満晴明 出版社/メーカー: 秋田書店 発売日: 2010/11/19 メディア: コミック 購入: 28人 クリック: 326回 この商品を含むブログ (77件) を見る ヴォイニッチホテル 2 (ヤングチャ…

本を読む

そういえば地元にはろくな書店が無い。 BOOKOFFと蔦屋書店とブックエースがある程度だ。品揃えは悪い。 隣のそれなりに大きな市のやつはどうかというと、これも駅構内にちょっと広めの書店スペースがある程度だ。 僕が暮らす埼玉北部は田舎なのである…

5月20日頃の日記

猛烈に物が欲しくなり、職場帰りに寄った書店で雑誌を買った。『ダ・ヴィンチ』と『BRUTUS』だ。前者は小説・コミックに関連した情報誌で、後者は情報管理特集を載せていた。 『ダ・ヴィンチ』の方が予想以上に面白く、結局11時半過ぎまで読みふける。…

5月19日頃の日記

三島由紀夫の『不道徳教室講座』を読んだ。「弱い者をいじめるべし」など、道徳的な表題とひたすら逆のことを提唱するエッセイ集だ。今までは三島由紀夫の作品ばかりを読んでいたので、こういったユーモラスなものを書く人なのだとは知らなかった。昭和30年…

5月17日頃の日記

小説家になろうにて、『声が聞こえる!』第二話を投稿した。 ↓↓↓ 声が聞こえる! - 第二話 ロードバイクと管狐 (リンク先:小説家になろう) 気づいた人は読んでください。気にいってくれたらコメントください。 途中からなかなか筆が進まなかったので、無…

5月14日頃の日記

眠気の勢いが弱まってきたために今日も書いてみようとする。

5月13日頃の日記

ブログは発表の場なので構成を考える時間が必要、と『スマートノート活用術』的な本で岡田斗司夫さんが書いていた。以来記事を書くのにも時間をかけるようになった。だけど日記のようなものもできれば書き記しておきたい。なので発表とは別という意味で『日…

金沢旅行(H27.5.4~5.5)

第二十回文学フリマ東京に参加した足でそのまま金沢へと向かいました。 棒立ちでは走りゆく「かがやき」を捉えられなかった。 金沢に到着したのが午後4時頃。 この写真を撮影した直後に雨が降り始めました。 すぐやむかなと思ったのですが意外にも勢いは増…

ブログを再び動かすについての反省と計画性への希求

すっかりブログ放置させてしまったので一応の反省をしてみる。

BLUE GIANT(5)

BLUE GIANTの五巻を購入しました。漫画の感想は初めてですが自分なりにやってみようかと思います。

『悪女はこうして生まれた』

『美貌の持ち主であること』『男を魅了すること』『行動力と知性を伴うこと』そして『最終的に社会規範に反したこと』といった要件を基に、時代の『悪女』を突き詰めていく実験的な評論。そもそも残虐性を帯びたとんでもない人もいれば、本当に美しいだけで…

『鉄道員』

高倉健が亡くなったのは去年、2014年の末だった。

『鉄道員』を引用して冒頭部の練習をしてみる。

『鉄道員』の冒頭(P9)を引用する。

『面白いほどよくわかる!犯罪心理学』

面白さ

僕の感想文はだいたい作品に対して肯定的だ。

辻仁成『冷静と情熱のあいだ Blu』(角川文庫)

冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)(2001/09)辻 仁成商品詳細を見る タイトルはどこかで聞いたことがあった。印象的なので、たびたびどこかで引用されているのかもしれない。 元々江國香織さんと同じタイトルで違う人物に焦点を当てた物語を書く企画で生まれ…