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雲に鳴く。

趣味の小説書き、雲鳴遊乃実のブログです。創作サークル綾月所属。個人サークル鳴草庵代表。

『センスをみがく文章上達事典―魅力ある文章を書く59のヒント』(中村明)

感想

 

センスをみがく文章上達事典―魅力ある文章を書く59のヒント

センスをみがく文章上達事典―魅力ある文章を書く59のヒント

 

  出張ついでに立ち寄った浦和の紀伊国屋書店に文章術コーナーがあり、散策していたら見つけた上記の本を衝動買いした。おかげで財布からお札が無くなったが、買いたかったのだからしかたない。

 とても上質な内容だ。サブタイトルにある59の項目は3つのパートに分かれている。それぞれ文章の基礎(わかりやすく書くこと)、応用(ゆたかな表現を用いること)、発展(文章を練ること)と対応しており、名作文学からの豊富な引用を参考に文章の組み立て方を学ぶことができる。ビジネスというよりは、小説を書いてみたい、そのうえで文章も磨きたいと思っている人に向けられて書いているように思われる。

 著書は中村明。なんだか聞いたことあるなと思ったら『語感の辞典』の著者だった。他にも『三省堂類語辞典』などを書いている。文章がこれまた面白く、まるで語彙の豊富な小説家のようだ。著作が十数点あるのだが、がぜん興味が湧いてきた。事典・辞書ともなれば一冊一冊高いのだが、折を見て必要と思えるものを買い揃えてみたい。

 それにしても、せっかくの良い本なのにタイトルの装飾語によってかなり見栄えを損なっているような気がする。まるでコンビニにならんでいるビジネス書籍のようなタイトルだ。ああいうのは立ち読みするにふさわしいが、これは事典と名がついている通り、実際に買って自分なりに調べてみる方がいいと思う。