雲に鳴く。

趣味の小説書き、雲鳴遊乃実のブログです。創作サークル綾月所属。個人サークル鳴草庵代表。

【感想文】SHIROBAKO #4 私ゃ失敗こいちまってさ

ネタバレありです。お気を付けて。

 

SHIROBAKO #4 私ゃ失敗こいちまってさ

 

 おいちゃん中心に進んでいた今までから一転、今回は高校時代の同好会メンバーが出てきます。それぞれが二年半経ってどんな状況になったのかが気になるところですね。

 一人、声優志望のずかちゃんからお話が始まります。これからオーディションを受けるところ。どこかの感想にあったけど、声優ってのは毎回毎回就職面接をしているようなもの。慣れてない新人が緊張するのも致し方なしなのだろうなあ。

 同好会メンバーのために休暇を取ったおいちゃん。帰宅すると、お母さんから連絡が入ります。

「最後にあおいの名前が出てきたよ」

「お母さんそこだけ何度も見た」

 ああ……

 おいちゃんは元々地元の短大出て、それから東京に出た口じゃないですか。かなり迷いがあった上での上京なので、お母さんも心配していたんじゃないかな。ケーブルまで引いて視聴して、何度も何度も電話かけて、見たことを口で伝えてくれたんだなあ。

 同好会メンバーに会う前に、高校時代に作成したアニメーションをずかちゃんが回想します。てかたぶんDVDをちゃんと自室に持っているんだね。待ち合わせ場所にも一番最初に到着するし、第一話の感想文でも触れたけど、ずかちゃんは熱意のひときわ強い人だ。

 五人がそろい、映画を見た後でそれぞれの立場からの感想を述べる。おいちゃんがカット枚数を気にしたり、ずかちゃんが声の演技について語ったり。「なんかみんな業界人っぽいコメントっすね」と、りーちゃんが言う。本当にその通りで、みんなそれぞれの分野で詳しくなっている。ちなみに脚本家志望のこの子だけまだ大学生です。

 ずかちゃんのバイトしている居酒屋に辿り着き、みんなで乾杯。お酒を飲めるのもまた高校時代とは大きく違うところなんだよね。おいちゃん、絵麻、みーちゃんが仕事での苦労を語る中、ずかちゃんがそれをうらやましがる。

「仕事のことで悩めるなんて、ちゃんと仕事してるってことだもん。私なんてまだ大したことやってないし」

 これまでのお話が、おいちゃんを通して仕事の大変さを伝えてきたいたのだけど、ここでずかちゃんが言っているのはそれ以前に仕事を得ることの大変さの話。

「私ゃ失敗こいちまってさ」

 ボイスオーバーの声やって、との呼び声に会わせて、自分のことを吐露するずかちゃん。役作りの入っていた声がだんだん素に戻っていくのが切ない。切ないけど、役に入ることでようやく言えたんだよね、これは。

 みんなが自分の夢を語る中、おいちゃんがそれぞれにエールを送る。だけどおいちゃん自身を問われるとはたと止まってしまう。悩んでいるうちにも太郎から電話が再三来て不穏な雰囲気。

 おいちゃんの鼻歌のアンデスチャッキ―の主題歌はまた別のお話。

 翌日。おいちゃんが出勤すると、監督の絵コンテができあがっていなかったり、作画監督の遠藤さんが太郎に怒って仕事降りると言い出していたり、また仕事漬けの日々を予感させるところで次回へ続く。

 

 二年半前は五人そろって夢を見ていたわけです。それが、現実を知って困惑している。お酒を飲んで一時夢をみていた頃に戻った。また朝が来たらそれぞれの忙しさや気苦労があるのだろうけど、一旦休憩したことで夢を確認できた。そう考えると理想的な休暇の過ごし方を見ていたような気がするな。気苦労するのも夢とのギャップのせいだけど、どんなに忙しくてもおいちゃんが倒れないのは結局夢を追っているからなんだよね。

 

それでは、また。