『紫電改のマキ(1)』(野上武士)
なんかあと一冊買おうと思って手に取りました。想像していたのは、普通にミリタリーものでした。そういうものじゃ、ないかなと。思って・・・・・・
女子高生が戦闘機に乗る。その趣旨はあらすじにも堂々と書いてあったので、どうして乗るんだろうなあとぼんやり考えていたのですが、まさか「乗ることが当然だから」で済まされてしまうなんてびっくりしました。通学用の制空権を争って少女たちが戦うわけですが、普通に銃撃戦を繰り広げますし撃墜もされます。命を取り合っていますが絶対に死にません。徹底されていますね。
手に取った理由は、まあSHIROBAKOを見たときから、野上さんってどんな人なんだろうと頭の片隅に残っていたからなんですが、まさかこんなに独自の世界観を描く人だったとは。というかSHIROBAKOに出てきた方の人はもっと暗いことを言っていたけれど、あれはいったい・・・・・・基本は考察したがりなのですが、この作品は背景を深読みするよりももっと純粋に話を追った方が楽しそうです。