2020年→2021年
2020年の振り返り記事と2021年の目標です。
オリジナル小説の同人誌を2作刊行
数年前にA5版で刊行した「時をかける俺以外」の文庫版と、某投稿サイトでの連載小説「死にたがりの修羅」の文庫版を刊行しました。
「時をかける俺以外」は誤字脱字等を全面的に修正。さらに物語を補完する掌編「Secret Track 君たちへ」を増補しました。
「死にたがりの修羅」はそもそも投稿サイトに置いてあるのが初稿です。この文庫版が完成版です。
オリジナル小説「左手よりも短い右手」の公開
カクヨムにて。
noteに詩「ルカの宇宙」公開
フォロワーさんから素敵なイラストをいただけたので、詩をつけて掲載しました。
詩を書くのはいつぶりだろう。思い出そうとすると激しい頭痛に襲われます。
この詩は大丈夫です。読んでください。
「#web夏企画」参加
綿津見さん主宰、「夏」にまつわるオリジナル作品を公開するweb企画「#web夏企画」に参加しました。
【企画webサイト】
【参加作品】「Aちゃんの団扇」
「ブンゲイファイトクラブ2」参加
西崎憲さん主宰、文芸作品によるトーナメント戦イベント「ブンゲイファイトクラブ2」に参加しました。
参加といっても一次審査落ちなんですが、自分のnoteに投稿したら有志の人が落選作をまとめてくださって、望外に読んでくださったり感想をいただけたりしました。なんという優しさ。
【ブンゲイファイトクラブ2】
【参加(落選)作】「老婆の産道」
【オープンマイク参加作品】「魔法が解けた夜に」
リンク先の39番です。
「マメジン」への寄稿
豆本形式の小説掲載誌に2回寄稿しました。
作品そのものは今もダウンロードできるんですかね? 主宰者に聞いてみてください。
寄稿したのは1000字以下の掌編なので、いつか公開するかもしれません。
仮想空間即売会サービス「pictSQUARE」上での各種イベントへの参加
リアルイベントに参加できないフラストレーションがオンラインイベントへと駆り立てました。列挙します。
☆Helloあなたの創作☆(第2回)
ウェブコンコミック2
第一回 紙本祭
頒布物なくてもサークル参加2
月燈マルシェ第4夜
幻獣秋祭
一次創作の民集まれ!
Creation World Vol.1 オリジナル(一次創作)オンリー即売会&展示会
9月【エア同人誌即売会!創作オンリーイベント6】
月燈マルシェ第5夜
隠れ家月燈書房
第二回 紙本祭
ウェブコンコミック3
主な参加期間は8月〜11月です。
手探りのままふらつく感じで、日程をよくみていなかったので一日に三つのイベントに参加したり、変な参加の仕方をしていたなあと振り返って思います。
オンラインって難しいね。
2020年振り返り
元々オンラインの掲示板で小説を投稿しており、紙の本の発行とリアルイベントへの参加に活動の場を移していた僕にとって、あらゆるリアルイベントが延期・中止となりオンラインで発信せざるを得なくなった現状は、既視感から来る懐かしさと圧迫感を想起させました。
「あ〜祭りのあとにDiscordでだらだら交流続けている感じ見覚えがあるぞ〜ここは令和の避難所かあ」みたいな。懐かしみです。まだインターネットが新しい世界であるかのように思われたあの頃。古傷が疼く。つらい。個人的な理由です。
私は仕事柄もあり、リアルイベントへの参加はおそらく当分無理でしょう。
それにも関わらず紙の本を作り続けていたのは、もうすでに表紙絵の依頼が2019年から進んでいたのもありますが、オンラインに籠り続けても自分が満足することはないとわかっていたからです。
僕は小説を書くという趣味を中高生の頃から持っていました。それを使って特定の界隈に参加することは、対面ではうまく人間関係を築けない自分の寂しさを埋めることに役立ちました。
それが20代になった頃から変質し、もっと小説という表現方法を極めてみたいと思い始め、それまでの界隈からリアルなイベントに身を投じていきます。技術の上達や自分が進べき方向を知るためでした。
そうして続けてきたリアルイベントへの参加が、この状況下で封じられた今、オンラインでの繋がりにもう一度、半ば強制的に目を向けざるを得なかった。さもなければ創作を離れるかであり、僕は創作を続けたかったので目を向けることにしました。それゆえの乱打的な各種オンラインイベントへの参加です。
ただ、これをまた自分が特定の界隈に所属していることへの自覚に利用していては、また昔に戻ってしまいます。寂しさの埋め合わせのために創作活動を利用する。そのような自分に嫌気が差したのでリアルイベントと向き合うようになったのに、元に戻りたくはありませんでした。
今年のオンラインイベントで自分に課していたのは「自分を見失わないこと」ということでした。
具体的には、いろんなイベントに参加しつつ、投稿・寄稿した作品がひとつにまとまっていても違和感がないようにしたかった。
不思議なことが起きすぎないように調整したり、地の文や会話が砕けすぎないようにしたり、自分がどこまで表現を工夫することができるのか探ってみたり。
そんな手探りの創作活動の結果は、イベント寄稿作品の「Aちゃんの団扇」「老婆の産道」、そしてカクヨムに掲載した「左手よりも短い右手」に表れていると思います。
特に一度書くのを放棄していた「左手よりも短い右手」を書き上げることができたのは自分にとって大きかったです。土壇場にはなりましたが、イベント参加でなく、自分に課した目標を果たすために書くことができた。20,000字はまだ短編の範疇ですが、来年以降も前を向いて書いていけそうです。
2021年の目標
短編小説リンク集の作成
オンラインイベントに参加していて感じるのが、「まず読むなら知っている作者から」という事実です。
この「知っている」という壁が大きくて、カクヨムとかの投稿サイトを見ても思うのが、一度でも目を通せば、その人の作品をたどることは容易い。
しかし最初の一歩を踏み出すためには、サイト上でのピックアップやランキング、知っている誰かからの感想・評価が必要になる。
このうち作者の側からアプローチできるのは「感想・評価」ですので、必然的にSNS上では小説の宣伝文が乱立することになります。
しかし、SNSも基本的には「知っている」人同士の繋がりを補強するツールですので、繋がりがない人にはアプローチできない。
そのうえ、繋がりによって醸成される団扇間は新規参入者への高い障壁となります。
それでは、もしも知らない人、そもそも作者というフィルターを介さないで、ただひたすら読書のみを促す場所があると、今までになかった読書体験をもたらすことができるのではないか。
そんな想像を膨らませて、webサイト「沙棠の舟」を開設しました。
リンク集の作成のために、「沙棠の舟」上の応募フォームにて、webサイトで無料で読むことのできる短編小説のリンクを募集します。
募集期間:2021年1月1日〜1月31日
応募方法:「沙棠の舟」応募フォームにて
正直どれくらい応募があるのかさっぱり読めません。
質問があれば以下の管理用EmailまたはTwitterにご連絡いただければと思います。
Email:syatonofune@gmail.com
とりあえず前向きに書く
いろいろ悩んだんですが、もうこれしかないですよ。
書かないと研鑽のしようがないし、自分が向かう方向もわからん。
うまいものを書くとかは最初からはできないし。
「前向きに」ってのは、まあ、気を抜くと後ろ向きになりそうで、なんかもうそろそろいいかなと。前向きでいきましょう。寄稿もしたいし公募にも出したい。出そう。
今年はお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
近々発表する新しいサイト「短編小説リンク集 沙棠の舟」について
こんばんは、雲鳴遊乃実です。今のところ小説を趣味で書いている者です。
今年は言わずもがなな大騒ぎでイベントにもなかなか顔を出せなかったのですが、新刊も出せたり、いろんなオンラインイベントに作品を掲載してもらったりして、ささやかながら活動の幅を広げられたのかなと思います。
もう年の瀬間近ですし、新年に向けてもうひとつ新しいことを始めたいと思います。
小説と小説のリンクを勝手に作るサイト
コロナ禍以前の私は様々な即売会に参加することが大きな趣味でした。
イベントで出会った方々にお会いすることはもちろん、全く知らない人に自分の作品を知ってもらえること、また自分から新しい表現や物語に触れることができることは、何とも言い難い魅力があるものでした。
イベントに参加できない現状において、当時の不思議な魅力を考えてみると、私が魅力に感じていたのはその「偶然性」によるところが大きいように思います。
偶然知った本から新しい知見を得たり、興味感心の緒を引いたりする。大袈裟に言えば自分を変える可能性も大いにあるわけですね。
この偶然性をどうにかオンラインでも再現できないだろうか。
そんなことを最近になって考え始め、少しずつ肉付けをしているところです。
というわけで、長くなりましたが、私が今作っているサイトの話をします。
そのサイトの役割を端的に表すと、「(原則として)web上で掲載されている短編小説を募集し、それぞれを勝手にリンクしてしまおう」というものです。
トップページ(案)
サイトのトップページはこちら。
リンクの手順として、まずはサイトのメールフォームにて掲載希望の作品とタイトルを募ります。
その後いくつかのやりとりの後、作品をジャンルごとのページに分けて掲載していきます。
サイト上部にも常に表示される「怖い話」等がジャンルです。
実際には、応募作品全体を見て、このリンク集限定の独自のジャンルを作っていこうと考えています。
ジャンルページ(案)
ジャンルのページはこちら。
作品No.の後に続くのが作品タイトルです。クリックするとその作品が掲載されているwebサイトへと移動する仕組みです。
その下の「次に読むとしたら……」というのが、私が勝手に設定するリンクです。
この独自のリンクは、私が応募作品を読んだ上で設定します。
この画像の中にも書いてあるとおり、単純に似たジャンルをおすすめするのではなく、「あえて違うジャンルを読ませる」「同じテーマを別の角度から見せる」「正義側の物語の後に敵側の物語を読ませてモヤモヤさせる」など、なるべく幅広い繋がり方をもたせたいと思っています。
匿名メッセージ
もうひとつ、このサイトの特徴として「匿名メッセージ」というページを作ろうと思っています。
まだ何もないですが、ここにメールフォームをひとつ設置します。
そのメールフォームは管理人である私・雲鳴宛となっており、書かれている内容のみを作者様にお伝えする仕組みとします。
メッセージを書く側は完全に匿名のまま作者様に言葉を伝えることが可能となります。
なんでこんな仕組みなのかというと、私自身の感覚で恐縮なのですが、作品の感想に自分の名前を載せて発信するのはめちゃくちゃ怖いことだからです。
書いた感想が全く的外れだったらどうしよう、作者を傷つけたり怒らせたりしたらどうしよう、そもそも小学生並みの感想しか言えないのが恥ずかしい云々。
これらの悩みは全て匿名にすれば解決します。安心して好き勝手なことを書いて送りましょう。
なお、管理人の目で誹謗中傷の類やその他の危険が予想される発言は匿名のまま抹消する予定です。どのメッセージが伝わり、どれが不可となったかもお伝えしません。やはり好きなことを書けばよいでしょう。
募集要項作成中
最後に募集要項。今はこれを詰めているところです。
今のところ考えているのは「募集期限までにwebサイト等に掲載されていること」「(原則として)1話完結、長くて30,000字程度の短編小説であること」「全年齢対象であること」あたりです。
募集開始から期限までには一ヶ月程度設けたいと思っております。
既存作品の宣伝として活用してもいいですし、新しく小説を作成しても構いません。
早ければこのブログ上にて、12月29日頃には募集開始できると思います。
おわりに
このサイトについてのアイデアは2020年中に各種イベントに参加したことによって生み出されたものです。
なにも張り合おうとするのではなく、「自分だったら何ができるだろう」という感じで考えました。
私はただの一般人ですし、自分では面白いと思っているこのアイデアがどんな風に受け止められるかもわかりません。
そのため、どれだけの応募があるのかさっぱり読めないのですが、この活動が参加される方々にとって何かしら有益なものになれば幸いですし、やるからには真面目にやろうと思います。
募集開始までしばらくお待ちください。
また、すでに何かしらご質問等がありましたら、twitterかメールアドレスにご連絡ください。
twitter : @teacupboy1
Email : byebyecloud9876@gmail.com
それでは今しばらく、どうぞよろしくお願いいたします。