図書館が逃げ場所であることについて
こんなこと言われたら泣くしかないわ。
このツイートが回ってきて思い出したことなのだが、中学生くらいのときの僕は図書室に避けていた。何故かというと、まさにこの、図書室が逃げ場所であるという価値観があったからだ。
本のことは気になっていたのだが、図書室にしょっちゅう行っているようなヤツはクラスに馴染めない人なのだと決めつけて、自分はそうじゃないと粋がって無理矢理クラスに止まっていた。図書室に揃っていたブラックジャックを読みたいなと思いつつ、結局一冊くらいしか読めずに卒業してしまった。
高校になったら、クラスと図書室との間にまるまる二棟ほどの距離があったので、近づこうともしなかった。大学生のときは専ら勉強のためにしか使わなかった。このように、僕は図書室、図書館がすぐそばにあったのにもかかわらず、それを読書のためにはほとんど利用してこなかった。
幸いなことに、今の職場は図書館に近い。今まで読んでこなかった遅れを取り戻すかのように通い詰めさせてもらっている。
僕の場合はただ臆病だっただけだ。実際気の合わない人たちと離れていられるスペースがあってほしかった。それが図書館だと気づくまでに時間がかかってしまった。ちょっとだけ悔しい。
このツイートは司書が書いたものだけど、僕の中学校の図書室には司書はいなかった。図書委員が昼休みの間だけ当番制で来るだけだ。公立の小中学校に対して、司書の数は足りていない。もしも司書さんがいてくれたら、クラスメイトの視線を意識することもなかっただろうか。とはいえこれは、さすがに臆病すぎるかもしれない。