雲に鳴く。

趣味の小説書き、雲鳴遊乃実のブログです。個人サークル『鳴草庵』

【感想文】SHIROBAKO #3 総集編はもういやだ

ネタバレありです。お気を付けて。

 

#3 総集編はもういやだ

 

前回の話し合いの結果、4話の原画を描き直すところからスタート。

 おいちゃんのスケジュールチェックとともに仕事紹介。たくさんある仕事内容をどんどん思い出していくおいちゃん。なんて恐ろしいシーンなんだ。それでも本田さんは追い詰めてくるのだから怖い怖い。

 演出の山田さんのところとか見てて気づいたけどまだ朝きてなかったんだ。さらっと日付かわってやがる。

 机で眠りにつくおいちゃん。とうとうミムジーとロロが動き出します。

 朝が来ておいちゃんが頑張ります。頑張りすぎてあちこちに「すいません」って言ってます。名前呼ばれるだけで「すいません」って叫んだりするのはもうあかんやつですね。何か連絡はいればかならずトラブルになるという、なんというか、胃が痛くなる職場だ。

 小諸スタジオからの連絡で、FTPサーバーダウンとわかり、とうとうおいちゃんが精神崩壊、真顔で茶渋を洗い流し続けるのがひらすら怖い。

「茶渋なんてこの世から消え去ればいいのに」

「ついでに世界も消え去ればいいのにね」

ミムジーとロロの声っておいちゃんの声なんですね。

 見かねた矢野さんが屋上に呼び出し羊羹を与えます。矢野さん羊羹派だったのか。

 おいちゃんはひとまず回復しますが状況は好転せず。万策尽きまくりです。データがだめなのでテープそのものを送ってもらうことになり、本田さんがあちこちに指示をし、総務の興津さんまで立ち上がり、解決に向かって奔走。BGMがやたらシリアスなものとなっております。

 そうして、やっとのことで四話の納品。あるぴんの顔から始まった奔走劇がここでようやく終わったわけです。というかもう二十分!? 忙しいってのは見ている側でも時間をすっとばしていくものなんですね。

「監督、V編でさ、泣いてたって。あるぴんのカット」

 良かった……本当に。監督を満足させるためにあの頑張りがあったんだものね。

 

 あるぴんの表情がどう変わったのかは最後に流されます。確かに思いっきり表情が変わっている! こればっかりはみないと伝わらないでしょう。

次回へ続く。

 

 二話での問題提起を解決するだけに費やされた第三話。そのため改めて見てみると、テーマというよりもお仕事紹介みたいな意味合いがあったのかもしれません。ひとつの問題解決にどれだけの労力を割く必要があるのか。監督が泣いていた、つまりそれだけ見ている人の胸を打つ作品に仕上げるために、奔走しなければならない。少しでも気怠い気持ちがあったならどうにもならない。アニメーションが好きでないと続けられない仕事だなあと怖々思ってしまいます。

 とりあえずアニメ制作にはたくさんのトラブルがつきものなんだよってのがわかったところで、次回に続く。おいちゃんと同じ元アニメ同好会の面々が集まります。

 それでは、また。