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雲に鳴く。

趣味の小説書き、雲鳴遊乃実のブログです。創作サークル綾月所属。個人サークル鳴草庵代表。

【感想文】SHIROBAKO #01 明日に向かって、えくそだすっ!

 休日の終わりの切なさに耐えかねてSHIROBAKO一話を見返したらやっぱりどう考えてもめちゃくちゃ面白いので感想をしたためてみたいという衝動に駆られブログの投稿フォームを早速開いた次第である。

 アニメの感想だけれどもキャプチャ画像はないしストーリーラインを詳細になぞったりもしません。お話が気になる方は実際に見てみましょう。アニメ業界に詳しいわけでもないので技術的な話も期待してはいけません。

 ネタバレはありです。お気を付けて。

 

 それでは書き始めます。感想文、『#01 明日に向かって、えくそだすっ!』

 

 お話の始まりは高校。アニメーション同好会のメンバー五人がアニメの自主制作に取り組んでいるシーンから始まります。宮森あおい安原絵麻坂木しずかの三人が三年生、藤堂美沙が二年生、今井みどりが一年生。全体を振り返ってみれば先輩組の三人出番が多かった気がする。自主制作と言うこともあって絵を描いたり声をあてたりするのも分担作業。後にCG制作に携わるみーちゃん(藤堂美沙)がパソコン苦手そうにしているのも面白い。

 作っている最中、絵麻そういえばこの人だけあだ名がないが何か迷っている。会話から察するに東京に出ることを渋っている様子。こういうのを会話の中だけで思い起こさせるのも面白いなあ。「そんなのさくっと家出ちゃえばいいじゃん」と言ってのけるずかちゃん(坂木しずか)。そうか、この子こういうタイプの人だったんだ……後のことを思えば、このバイタリティは貴重な財産だったのかもしれない。

 絵麻は無事親を説得するのだけど、そのときどうやったかというと、毎日手紙を親宛に出したという。「口だとだめだから」――わあ、わああああああ!! そういうことなの!? どうせ二期の感想まで書くだろうからそのときに改めて触れる。

 同好会メンバーが東京に行くことで一致団結する中、おいちゃん(宮森あおい)だけが及び腰。地元の短大(後にわかるが、経済系。つまりアニメーションとは関係ない)を卒業して、行くとしたらそれからだとか。おいちゃんだけが未来像を思い描けないでいる。このことは特に二期以降のストーリーに深く食い込んできます。

「どんどんドーナッツどーんといこー!」

 

 

「はい、というわけで、ラジオネーム――」

 暖かそうなドーナッツの丸い形が無機質な車のハンドルと重なります。舞台がとんで二年半。ぐったりした様子のおいちゃんが車を運転しています。後の完璧超人なおいちゃんを思い起こすと感慨深い弱りっぷりです。

 アニメ内アニメである『えくそだすっ!』の放送時期から逆算すれば、時期は九月の初め。社会人になって半年ですねおいちゃんが就職したのは武蔵野アニメーション、担当は制作進行。あちこちのセクションを調整し、アニメを完成へと動かしていく指導者的な人です。

 ライバル会社の車が横に着け、ラジオの音楽から流れる『えくそだすっ!』OPに合わせてスタート。OPって放送前にラジオで流していいものなんですかね? カーチェイスシーンは後のOPにもなるし、この後も何度も出てきます。ドリフトもほぼ必ず出てきます。安定してますね。

 ちなみに気づきにくくされていますが、このときの時刻は23時56分(車のディスプレイで確認)。ああ……

 原画を回収し、ムサニ(武蔵野アニメーションの愛称)に戻るおいちゃん。『えくそだすっ!』一話目の放送が始まると言うことで社内での鑑賞会が行われています。このシーン、一挙に16人の登場人物がテロップとともに勢揃い。初見のときはその中に高校の同級生の絵麻が混じっていることにすら気づきませんでした。話している内容も、なじみがなければ、洪水のような情報量。そして全部見た今となっては全員わかる! むしろ懐かしい人がいる!! 彼らのほとんど全員に印象的なシーンが用意されているので、これから見る人も安心して良いと思う。

 木下監督がめちゃくちゃ震えているのも、今となってはよくわかる。その原因もモザイクつきで出てきます。そういえば格好がアニメーション監督の水島精二に似てるとか。モデルになった人物が何人も出てくるのも『SHIROBAKO』の特徴。社長にもいるし、監督にもいるし、検索すればいろいろ見つかります。名前がちょっともじられていたりするから探してみたくもなりますし。というか『SHIROBAKO』見てからはそういう最後のクレジットに名前が出てくるような人たちにも目が向くようになってしまった。

 翌日、ラッシュチェックで『えくそだすっ!』三話の原画が一部上がっていないことが発覚。担当の制作進行の太郎(高梨太郎)が言うには声をかけたけどみんな断られたという。演出家のさんが太郎を叱責。このシーンを初めて見たときは「あんまり怒ってないな」という印象だったのですが、円さん自身は後々の話で別の制作担当とガチの喧嘩をしているので怒れない人と言うわけではない。じゃあこのときはなんで控えめなのかな。太郎ののれんに腕押しな態度のせいかもしれないけど、探して見つからないというのはミスというより努力不足で、実際のところ瀬川さんに頼むことで解決しているわけだから、それほど目くじら立てるほどでもなかったってことだろうな。太郎は後にもっとどでかいミスをやらかすので、それと比べてもこのときはまあまあ。原画がまだっていったってたったワンカットだし……あっ、感覚が麻痺している!?

 アニメーターの遠藤さん瀬川さんの確執もこのときすでに触れられています。まあ見解の相違というか、それほどたいした確執ではないのだけれども、海外の反応とか見ているとこの二人がやたら人気だったりする。遠藤さんは後々ものすごい良い暮らししていることがわかるのだけれど、そのせいなのか。わからない。

 あちこち回って頭を下げて、くたくたになって帰宅するおいちゃん。ミムジーとロロが出てきます。まだこのときは二人とも動いてませんね。おいちゃんが手に持ち、声を当てています。つまり、まだ精神もっている状態です。

 翌日、原画が無事に上がり、ダビングに無事間に合って、一安心。かと思ったら、瀬川さんが倒れて、終了。次回からのOPが流されます。ビールをたくさん抱えてものすごく良い笑顔なおいちゃんが印象的です。というかみんながいろいろ仕事している中おいちゃんだけドーナッツ食べてるだけだなんて……

 

 『SHIROBAKO #1 明日に向かって、えくそだすっ!』の感想はこれにておしまい。

 いろいろ書いたけれど、今となっては感慨が深すぎて何やってても泣きそうになります。それが一番の感想。時間を見つけて二話にいきたい。それでは、また。