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雲に鳴く。

趣味の小説書き、雲鳴遊乃実のブログです。創作サークル綾月所属。個人サークル鳴草庵代表。

名古屋観光(二日目)

 8月18日、私はいつも通りに5時起きをした。もっと早かったかもしれない。仕事での早起きがすっかり身についてしまっていたらしい。部屋の窓からは隣の建物の壁しか見えなかったので、未明の空の徐々に白んでいく様が壁の色合いによってのみ感じられた。

 静かな部屋の中で荷物の確認をし、日程をチェック。名古屋旅行二日目の開始です。

 朝食はホテルのバイキングでした。焼きそばや味噌かつきしめんなどが並ぶ濃ゆい品々。サラダより揚げ物の方が広くスペースを設けられていました。

朝食バイキング

 味噌かつの味噌は甘みが強く、朝の胃にも辛くない味をしていました。コーヒーカップ、こうしてみると随分大きいですね。

 名古屋クランホテルを去る。明るくなって初めて向かいに劇団四季の劇場があるのを知りました。20140818_0020.jpg

 時刻は朝の七時。お盆も終わった平日の通勤時間帯、車はもう走り始めています。街中には会社員や学生の姿も見かけられました。

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 名古屋駅地下鉄から東山線に乗り換える。栄を通り越して、目的地の覚王山に辿り着く。地下から出ればまず大通りと高い建物の並び立つ様が目に入ります。しかし人たび道を外れれば、そこには古い町並みと緑の残る品の良い住宅街が広がっておりました。

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 この写真の真ん中に映るのは『えいこくや』という紅茶専門店です。10時すぎに尋ねてみれば、とても親切な婦人の店員さんが紅茶の種類と淹れ方をご教授してくださりました。ストレートティでいただくもの、ミルクと合わせてもおいしいもの、お茶の世界も奥が深い。比較的お茶に風味が良く似たセイロンティをいくつか購入。今も少しずつ飲んでいます。

 覚王山を知ったきっかけはガイドブックでした。メインの名古屋城熱田神宮を終えたら次はどこにしようかと探していた矢先、目に飛び込んできたのは、コラムに書かれた『日泰寺』という不思議なお寺。覚王山駅から北へ歩いて数分です。

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 お釈迦様のお骨が発見された仏舎利が寄贈されているお寺です。このときの発見でお釈迦様が実在の人物であることが証明されたのだそうな。仏舎利自体は境内から離れた場所に安置されています。本堂のそばには当時のタイの国王ラーマ五世の像もありました。

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 日泰(にったい)とは日本とタイのこと。両国の友好の証として、お寺の本堂の中にはタイの言葉での表記も見受けられました。

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 宗派は日本で唯一の超宗派、すなわちどんな宗派の人でも参拝OKなお寺なのです。

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 ほんのりとした線香の香り。ひとつは僕ので、もうひとつはもっと早くに来た参拝者のものでした。

 僕が訪れたのは早朝、ついたのが8時過ぎでした。木々に潜むセミたちの声が聞こえるだけで、境内の中は本当に静か。日常から切り離されたかのような空間にいると、どことなく心洗われる気分にもなりますね。

 お店が開く時間まで覚王山をぶらぶら散歩。

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 交差点の一角から、瓦葺の屋根がちらほら見える。

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 こちらは覚王山の揚輝荘。僕が行った月曜日は通れませんでしたが、他の曜日では開放され、都会の中で緑に囲まれた通り道として利用されているそうです。

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 坂の上から見えるのは城山の昭和塾堂という建物。大正時代に建てられた洋館で、今は愛知学院大学の施設として利用されているそうです。

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 マンションの隙間から顔を覗かせているのは昭和初期に建てられた給水場。丸い頭の部分が可愛らしい造りになっています。普段は入ることはできませんが、特定の日に尋ねてみると敷地内に入ることができます。

 歩いたときに重宝したのが、覚王山商店街のホームページからダウンロードした『覚王山マップ』です。小さな脇道についても書かれていて、景観のいい場所を見つけるのに役立ちました。

 ただ、揚輝荘付近にあるという傾いた家というのがどうしても見つからなかった。肉眼で把握できなかったのは少し残念。気になる方は調べてみてください。

 それにしても、歩き疲れました。お店の開始時間にまで気を配れず、結局一時間近くもうろつくはめになってしまいました。このあたりはさすがに無計画だったなと反省しております。朝には朝の散歩道があるのでしょう。

 途中、チェ・シバタ本店ででケーキを頂きました。

チェ・シバタ

 この日、おすすめされていたのは『バラライカ』というフルーティなケーキ。フォークが沈み込むふわふわの感触に、芳醇な甘み、そして爽やかな後味。目の覚めるような美味しさに感動。フェイスブックでいいねを押すと100円を割り引けました。

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 次に訪ねたのは『覚王山アパート』という場所。古いアパートの中に地元のアーティストたちが集い、作品を展示・販売しております。写真撮影をすることはできませんでしたが、工夫を凝らした一品ものの作品群は見ているだけでも面白い。アーティストたちがすぐそばで真剣に作業しているのも独特な雰囲気を作り上げていました。特に僕が気に入ったのは針金を工夫した装飾品と様々に重なり合う音の万華鏡。中には美味しいカレーを出す喫茶店もありますよ。

 覚王山から東山線に乗り、次の目的地である栄につきました。名古屋の中心街ですね。ここへ行くことを決めたのはつい昨日のホテルの中でのことでした。せっかくだし寄ってみようと思いましたのです。

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 地上へ出て真っ先に目に入ったのがオアシス21のシンボル『水の宇宙線』です。ガラス張りの球面状の上部には水が流れており、夜はライトアップされ、波紋が幻想的に色めくのだそうな。

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 栄の街中にあるセントラルパーク。いい天気ということもあり、緑が眩しく輝いていました。ここを通り抜けるとテレビ塔に辿り着きます。

 テレビ塔では大人一人700円で頂上の展望台につきます。名古屋で一番高い建物です。

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 こちらは南側。先ほどのオアシス21が足元にありますね。こちらの方角に僕の次の目的地、『大須商店街』があります。

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 こちらは北側。左の向こう側にうっすら名古屋城が立っているのですが、この画像だとちょっと厳しいかな。

 残念ながらテレビ塔の頂上にお土産屋はありません。メダル販売の機械とハート型のオブジェがある程度です。もっと何かあってもいいのになあ、と少し思った。

 外へ出て、昼食。

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 こちら、栄にある『エーデルワイス』という喫茶店のオムライスです。食べてみてびっくり、卵にとじられていたのはエビの乗ったチャーハンでした。まさか名古屋風? と思いましたが、後で調べてみてもそんな事実はなかったので、このお店オリジナルでしょう。

 ちなみに本当に入りたかったのはお隣にあった『JAZZ&COFFEE YURI』でした。見間違いしたようなのです。それでもおいしいオムライスがいただけたので良かったですけどね。

 栄から名城線に乗り、上前津へ……といくところ、急な腹痛に襲われたため矢場町で下車。歩き疲れが異にきてしまいました。15分トイレに籠り、落ち着いたところで外へ出ました。

 歩くというのを完全に舐めていたなあと今頃になって反省。あれだけ歩けば十分な運動なので、体力も削られてしまうのですな。

 矢場町から歩いて上前津へ。途中でのむヨーグルトを補給です。

のむヨーグルト

 ちなみにこのヨーグルトをのんだ場所の裏路地に零式書店があったりしました。ひっそりですね。ほくほく。

 そして大須商店街

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 規模はかなり大きい。商店街という名称でいくつもの通りを占めている場所は他にあまり例がないんじゃないかな。並んでいるお店も、レストラン、雑貨店、服飾、バー、おしゃれなもの、キュートなもの、オタク向け、老人向け、いろんなものが入り乱れている。地図も一応無料で配られていましたが、全体像を把握するのは難しい。それだけ多種多様で、寛容な商店街なのです。

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 招き猫。でかい。

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 大須商店街の南側にあったシアターカフェというお店。中には映画や映像作品に関する書籍が並び、映画を観賞するスクリーンも用意されています。この場所を知ったのは大須商店街を調べていてたまたまだったのですが、りんごジュースをのいながら学生の書いたまどマギ論を読んでいたら、歩き疲れた身体を休ませることができました。

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 大須商店街の西側にある大須観音。もちろんこちら側からでも商店街に入ることはできますが、距離的には上前津の方が近いのです。

 ちょうどこの日は骨董市が開かれており、観光客も合わせ、大勢の人が敷地内を歩いておりました。

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 体力が切れかかっていたので、大須観音の傍で勢力増強剤をのみました。まだまだ頑張らなくては。

 このあと、大須公園を見たり鉄板パスタなる怪しげな料理を売っている喫茶店があったりもしたのですが、時間もなく体調もすぐれないので写真も撮らず眺めるだけでした。途中で見つけた不思議の国のアリスを模したお店もなかなか面白そうな外観をしておりましたなあ。あそこはよく調べてから回った方がいい気がしますね。

 大須商店街でういろを購入。お土産用です。甘いおもちのようなもの。そしてその脚で名古屋駅へ。駅ビルの東急ハンズでお土産を買い漁りました。

 名古屋駅にある二つの時計、金時計と銀時計を最後に見ておきました。駅舎の北と南に置かれてあり、待ち合わせの場所としても機能しています。

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 新幹線に乗り込んで、名古屋に別れを告げました。

 一人で散歩することは今までもたくさんありましたが、関東から離れた地まで赴いて歩いたのはこのときが初めてでした。

 振り返ってみれば反省点も多々あります。旅慣れていない自分を痛感ですな。

 それでも、知らない地域を歩き回っていろんな発見があったのは事実です。名古屋という街にはこれまで漠然としたイメージしか持っていませんでした。それが、繁華街、住宅街、観光地に自然の中とさまざま巡って、そこで生活する人たちや歴史に思いをはせることができた。面白いことができたなあと、満足しております。

 そういえばデジカメをどうしようかとギリギリまで迷って、結局安物のままでしたが、ブログに上げる分には気にならないですね。しかしいずれは一眼レフでも買ってみたいものですなあ。

 こんな感じで、名古屋旅行は終わりです。ブログの趣旨など気にも留めず、つらつら書いてしまいました。

 執筆は帰宅してから進めております。ひとまずは、お読みいただきありがとうございました。