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雲に鳴く。

趣味の小説書き、雲鳴遊乃実のブログです。創作サークル綾月所属。個人サークル鳴草庵代表。

シリーズについて

今日の昼間に新潮社の『三国志』(吉川英治)の第一巻を読み終えました。 三国志(一) 桃園の巻 (新潮文庫) 著者 : 吉川英治 新潮社 発売日 : 2013-01-28 ブクログでレビューを見る» 本と言えば一冊きりか、上下巻で終わる物を好んで読んできたですが、自分も…

写経について

twitterのフォロワーさんに感化されてすっかり毎日写経をしています。 一日一回、適当に選んだ小説の一場面を書く。分量は原稿用紙3枚分。一般的な文庫サイズだとだいたい二ページ少しってところです。 僕は手書きで写経しており、書き上がるまでに四十分か…

『小僧の神様・城の崎にて』

小僧の神様・城の崎にて (新潮文庫) 著者 : 志賀直哉 新潮社 発売日 : 2005-04 ブクログでレビューを見る» 年末に借りてあったのを昨日読み終わりました。志賀直哉。うちのどこかに全集のうちの一巻があった気がする。 『城の崎にて』は高校の教科書に載って…

本日買った本と今後読みたい本

今日はamazonで注文した古本が三冊届きました。 『紫苑物語』(石川淳) 『懐中時計』(小沼丹) 『恋ごころ』(里見弴) の三冊です。 先日読了した『名文』にて紹介されていた作家のうち、きになった方々をピックアップしました。作家買いですね。といって…

お題スロット「行ってみたい国」

お題「行ってみたい国」 国か。 一応前提として、僕は高校生のときにフランスのパリへ、大学二年生のときにアメリカのペンシルバニアへ行っています。高校生のときは修学旅行、大学生のときは一ヶ月の超短期留学で、ほとんど観光でした。 こうしてみると西洋…

『悪文』

悪文―裏返し文章読本 (ちくま学芸文庫) 作者: 中村明 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2007/01 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 12回 この商品を含むブログ (15件) を見る よくよくお世話になっている中村明さんの著作であり、前回紹介した『名文』の…

練習のための1,000字小説についての備忘録

思いつきで始めた1,000字小説について書いておきます。 taskey.me きっかけ 昨年中にプロットの組み方をいろいろと学び、お話を書く前に簡単に筋書きを文字で書くようになりました。勢い込んでプロットを量産していたのです。が、いざ文章に起こしてみたら思…

お題スロット「冬の過ごし方」

お題「冬の過ごし方」 ブログチャレンジを眺めていたら、お題スロットを回せとの項目があったので、回してみました。 「冬の過ごし方」 外に出るときは手袋をします。マフラーもよくします。気が向いたら耳当てをつけます。マスクは学生の頃よくつけていたの…

『名文』

名文 (ちくま学芸文庫) 著者 : 中村明 筑摩書房 発売日 : 1993-03 ブクログでレビューを見る» 中村明の『名文』と『悪文』とセットで買いました。元々探していたのは『悪文』の方だったのですが、興味が先に立って『名文』の方を先に読むことになりました。 …

抱負

あけましておめでとうございます。雲鳴遊乃実です。 2016年がやってきちゃいましたので、去年の振り返りと今年の抱負を書き記します。 振り返り ・input celector 2 昨年の初めにまず何があったかといいますと、添嶋譲さんのところの『文芸コンピレーション …

今年読んだ本まとめ

2015年もいよいよ終わり、ということで今年どんな本を読んだのかをまとめてみました。長くなるので目次をご活用ください。 小説 漫画 そのほか お薦め本ベスト12 小説 商業誌の小説のうち、年内に読み切った本です。紙書籍、電子書籍、購入した本、借りた本…

『街場の文体論』感想、及び二四歳の所感

このたび無事誕生日を迎える運びとなった。折りしも三日ほどかけていた内田樹さんの『街場の文体論』が読み終わったので、簡単な感想を交えて二四歳の所感をつらつらと語っていこうと思う。 『街場の文体論』は、著者の大学で開講していた「クリエイティブ・…

創作支援サイトまとめ

創作系情報BOTさんが停止されるとのことなので、ツイートからいくつかサルベージしました。 Wordで作る自家製本。 http://jikasei.fc2web.com/ 小説HTMLの小人さん http://htmldwarf.hanameiro.net/ 症状から調べる 自然食品効能辞典 http://www.healthy-myl…

鉄血のオルフェンズ 鉄血編(4話~6話) 感想文

CGS編に引き続き鉄血のオルフェンズの感想文。 その前に簡単な振り返りをしますと、こう。 1話 クーデリアの護衛を任されたCGS三番隊がギャラルホルン火星支部の中隊を相手取る。 2話 バルバトスが初戦闘を終え、ギャラルホルン側が撤退。逃げ出した一軍が…

鉄血のオルフェンズ CGS編(1話~3話) 感想文

CGS編をまとめて見ての感想文を書いておきます。 オルガについて CGS編でのオルガが鉄華団結成に至るまで気持ちを固めて行く様を追っていきます。 まずは何を押すにもまず三日月との関係がありますね。 第一話の冒頭は、オルガの見ている夢で始まる。幼い頃…

うしろむきの話

木曜日のお昼過ぎ頃から急に目の奥が痛くなった。パソコンの画面を三時間ほど凝視して作業していたための眼精疲労だったのだろう。祭りの脇道で、こめかみを突きながらとぼとぼ帰った。寝て起きて、まだ痛かったので、今日一日もきつかった。夕方過ぎになり…

第二十一回文学フリマ東京参加レポート(本音編)

はい、こんばんは。雲鳴遊乃実です。 このたびは個人サークル鳴草庵名義で文学フリマ東京に出店いたしました。 当日は雨もぎりぎり降らず、会場にもたくさんのお客様が押し寄せてくださり、賑やかな文学フリマだったなあと感じております。 さて、当サークル…

文学フリマに出店します。

第二十一回文学フリマ東京に出店者として参加します。 日時:2015年11月23日(月・祝) 11時~17時 場所:東京流通センター 第二展示場 ブース:B-43(一階右側奥) 出店する作品は今のところ一冊を予定しております。 『翔兎乃音』というタイトルで、124ペ…

『スキップ』(北村薫)

北村薫の『スキップ』を読み終えて、緩やかで良い余韻に浸り、時間もあるものだからブログでも書いてみるかと思い至った次第である。 まさか前回の記事が八月だったとは思いも寄らなかった。 スキップ 作者: 北村薫 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1995/08…

図書館が逃げ場所であることについて

「学校つらい子逃げて来て」鎌倉市図書館が感涙ツイート 職員の思い - withnews(ウィズニュース)withnews.jp こんなこと言われたら泣くしかないわ。 このツイートが回ってきて思い出したことなのだが、中学生くらいのときの僕は図書室に避けていた。何故か…

学部再編の報せを聞いてから

文系学部の再編の報せを聞いてからちょくちょくその善し悪しを考えている。現状の文系学部が優れているとは思えない。立ち位置自体があいまいな学部もたくさんあったし、そもそも理系文系という区分がおかしいともよく言われている。 自分の体感なのだけど、…

「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展

国立新美術館で開かれている「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展に先日ふらっと足を運んだところ、予想以上に楽しめた。展覧会は8月31日まで開かれているので、まだぎりぎり8月である今のうちに紹介しておこうと思う。 「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲー…

夏をゆく人々

先日神保町を歩いているときに不意に映画が見たくなり、岩波ホールに潜り込んだ。普段映画を見るのはだいたい家のパソコンか、イオンシネマみたいな家族連れのわんさかいる大型の劇場かでしかなかったから、ビルの最上階を締め切り厳かな雰囲気の中で鑑賞す…

【感想文】SHIROBAKO #6 イデポン宮森 発動編

前回のお話から引き続き、爆発のシーンを作画と3Dどちらで描くかで右往左往。太郎が伝達しなかったことで、次の話を担当する宮森にも飛び火して、しかたなくデスクの本田さんに伝えたら「万策尽きたー」と叫ばれる。監督にも相談を、と思ったらカンヅメから…

『流』(東山彰良)

流 著者 : 東山彰良 講談社 発売日 : 2015-05-13 ブクログでレビューを見る» 「わしらに大義なんぞありゃせんかった」 主人公の祖父が述懐するのは、国民党と共産党に分けられるときのことだ。ちょっとした好悪で敵と味方にわかれ、その結果大陸と島国がとて…

悟浄出立

悟浄出立 著者 : 万城目学 新潮社 発売日 : 2014-07-22 ブクログでレビューを見る» 2009年から2014年という長い期間で書かれている。2006年にデビューした作者の、物語の書き方がどんなふうに変わったのかが見えてくるようだった。・悟浄出立 『西遊記』の沙…

デザインをいじった話。

久しぶりにブログをいじって気づいたのだが、カテゴリが表示されていなかった。右カラムにモジュールを追加したことで解決。ついでにデザインも簡単にいじくった。少しでも読みやすいブログになればありがたい。 思えば読む人への心配りが低かった。そもそも…

【感想文】SHIROBAKO #5 人のせいにしているようなヤツは辞めちまえ!

要点を絞った書き方を試みてみる。 SHIROBAKO #5 人のせいにしているようなヤツは辞めちまえ! おいちゃんの同級生たちが顔を合わせた前回はなごやかに現状を確認するお話でした。仕事でもないわけですし、見ているこちらも安心……したわけですが、五話はもう…

『シェルターより』(お題:隠しきった涙)

時坂教授の遺してくれたプログラムに、涙についての記述があります。感情が昂ぶったとき、人はその下瞼の穴から体液を分泌されます。色のついていない血液のようなこの液体のことを『涙』と言います。感情の昂ぶりとは、主として悲しいときですが、怒ったと…

【一時間即興小説】伝統の一戦

新聞記者・ヤマニシの手記を理解する上で必要ないくつかの事項を今ここで明らかにしておきたい。内容についての詳細は私には皆目わからない。私はただ事実を述べるだけであり、これをもってヤマニシのたどった数奇な人生を理解するうえでの手助けとなれば幸…

【感想文】SHIROBAKO #4 私ゃ失敗こいちまってさ

ネタバレありです。お気を付けて。 SHIROBAKO #4 私ゃ失敗こいちまってさ おいちゃん中心に進んでいた今までから一転、今回は高校時代の同好会メンバーが出てきます。それぞれが二年半経ってどんな状況になったのかが気になるところですね。 一人、声優志望…

【感想文】SHIROBAKO #3 総集編はもういやだ

ネタバレありです。お気を付けて。 #3 総集編はもういやだ 前回の話し合いの結果、4話の原画を描き直すところからスタート。 おいちゃんのスケジュールチェックとともに仕事紹介。たくさんある仕事内容をどんどん思い出していくおいちゃん。なんて恐ろしい…

【感想文】SHIROBAKO #2 あるぴんはいます!

昨日に引き続き感想文を書き綴る。 ネタバレはありです。お気を付けて。 SHIROBAKO #2 あるぴんはいます! 四話の作画監督だった瀬川さんが倒れ、おいちゃんが介抱するところからお話が始まります。 瀬川さんの埋め合わせのため、おいちゃんに目を付けられた…

【感想文】SHIROBAKO #01 明日に向かって、えくそだすっ!

休日の終わりの切なさに耐えかねてSHIROBAKO一話を見返したらやっぱりどう考えてもめちゃくちゃ面白いので感想をしたためてみたいという衝動に駆られブログの投稿フォームを早速開いた次第である。 アニメの感想だけれどもキャプチャ画像はないしストーリー…

『SHIROBAKO』 感想文

「SHIROBAKOを最後に会社を畳もうと思っていた」――永谷P再起の理由ascii.jp 先週上記の記事を読んだ。記事の中では古い時代の経験が過去に受け継がれていく様に触れられており、もともとそのようなテーマが好きだったので、ひとまず一話目から見てみようかと…

日焼け止めが効かなかった話。

昨日体調を崩した原因がわからない不安まま朝を迎えた。 腹痛は和らいでいた。痛みがあったが、機能に比べたらだいぶマシ。痛いのになれすぎてしまったのかもしれない。 不安はあったが、気晴らしも兼ねて外出した。職場の同期たちが開いていたバーベキュー…

病院に行ってきた話。

朝からとんでもない腹痛があり、職場に着いてからもまったく引かなかったので、早引けして近所の病院へと直行した。 診察を受け、念のための血液検査やら練度兼写真撮影やらをした末に、『過敏性腸症候群』じゃないかと言い渡された。肉体的にはまるで異常は…

『旅のラゴス』(筒井康隆)

旅のラゴス (新潮文庫) 作者: 筒井康隆 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1994/03/01 メディア: 文庫 購入: 44人 クリック: 360回 この商品を含むブログ (137件) を見る どうやら旅とは、行って、帰ってくるまでを指すらしい。『旅のラゴス』を読んでそう気…

真面目に遊ぶ――『ワールドトリガー(11)』(葦原大介)

遊べよ遊真 楽しいことはまだまだたくさんある (ワールドトリガー11巻 P127) 林藤支部長のこのセリフがとても良かった。11巻で一番好きなシーンだ。あまりにも良いものだから、その理由を含めた感想文を簡単にでもいいからしたためたい。 林藤がこのアドバ…

読んだら是非とも感想を――『サラバ!』(西加奈子)

物語に時代を設定する意味は何か。 『サラバ!』では物語の書かれた理由が作中で言及されている。だが、僕が言いたいのはメタの話だ。どうして著者は、物語の時代をある時期からある時期までと具体的に定めたのか。ひとつあげるとすれば、時代観が読み手に与…

『センスをみがく文章上達事典―魅力ある文章を書く59のヒント』(中村明)

センスをみがく文章上達事典―魅力ある文章を書く59のヒント 作者: 中村明 出版社/メーカー: 東京堂出版 発売日: 2005/09 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 4回 この商品を含むブログ (2件) を見る 出張ついでに立ち寄った浦和の紀伊国屋書店に文章術コ…

書き方考

はじめに たとえば物語の冒頭部で、喫茶店で知り合いの女の子と出会う場面を書くとしよう。 ごく簡単に展開を書くとすれば 1.店に入る 2.彼女に近寄る 3.あいさつを交わして座る となる。 これに僕はさんざん悩む。 書き手でないと意味が分からないだ…

6月13日の夢日記

大通りの傍にある四角い講堂の中で大会が開かれていた。ビブリオバトルのような競技であり、二人の代表者とその取り巻きが集まっていた。 人はいたが、それ以上に部屋が広かったので、ひどく寂しい光景のように思えた。建物は綺麗だが、よく見れば装飾がどこ…

笑いについて

不快だからやめろという論法はその結論に主観が混じっている時点で論理として不適切であり、そればかりか相手を貶す意味合いも含んでいるのだから聞かされる側もつい論理をかなぐり捨ててしまう。論じているフリをして論じさせなくするツールであり、平和な…

6月10日頃の日記

松田優作マガジンを衝動買いした。家に帰ってDVDを見ようとしたら再生されず、windows8以降はDVDのコーデックに対応していないとかそんなものを知った。フリーソフトを散々漁り、シンプルなMedia player classic を入れた。慌てているうちにGOMだと…

中華まんの話

こしあんとつぶあんならばこしあんの方が好きだった。 味の問題ではない。粒が残った状態であることがどうしても好きになれなかったのだ。 どんなものでも塊があるのならばできる限り漉してしまいたかった。飲み物に浮かんだ氷やら、雨上りのグラウンドに散…

まどろみに飲み込まれながら書き記す陳腐についてのささやかな呟き

事柄を逐一綴る文章が悍ましく感じられる。必要であると思って書いたはずなのだが読み返してみると必要ではない。必要であるにしてもそんなものを書くのはどうだろう。描いた傍から陳腐になって瓦解する。 事柄を説明することは多分に自己満足だ。説明したと…

気づかないうちに広まっていた断絶について――『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』(辻村深月)

疑問に思うのは、いつでも選択する時期を過ぎてからだ。そのときは、それが唯一無二の答えであると信じて疑うことができない。 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』(辻村深月)は地方で暮らす女性に焦点を当てている。 母を殺した友人の行方を追うところから始まる…

きれいな文章についての本を衝動買いした。

日経ホームマガジン 美しい日本語と正しい敬語が身に付く本 新装版 作者: 日経おとなのOFF 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2015/04/16 メディア: ムック この商品を含むブログ (1件) を見る 文章の練習になるかなと思って購入した。和語の話ももちろんあ…

6月2日頃の日記

久しぶりに新聞をじっくり読んだ。どうしてそんな気を起こしたのかというと、ちょうど読んでいた『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』(辻村深月)の中に新聞を読む人と読もうとしない人についての文章があったからだ。せっかく家に届いているのだから読んでみようと…