雲に鳴く。

趣味の小説書き、雲鳴遊乃実のブログです。個人サークル『鳴草庵』

感想

鉄血のオルフェンズ 鉄血編(4話~6話) 感想文

CGS編に引き続き鉄血のオルフェンズの感想文。 その前に簡単な振り返りをしますと、こう。 1話 クーデリアの護衛を任されたCGS三番隊がギャラルホルン火星支部の中隊を相手取る。 2話 バルバトスが初戦闘を終え、ギャラルホルン側が撤退。逃げ出した一軍が…

鉄血のオルフェンズ CGS編(1話~3話) 感想文

CGS編をまとめて見ての感想文を書いておきます。 オルガについて CGS編でのオルガが鉄華団結成に至るまで気持ちを固めて行く様を追っていきます。 まずは何を押すにもまず三日月との関係がありますね。 第一話の冒頭は、オルガの見ている夢で始まる。幼い頃…

『スキップ』(北村薫)

北村薫の『スキップ』を読み終えて、緩やかで良い余韻に浸り、時間もあるものだからブログでも書いてみるかと思い至った次第である。 まさか前回の記事が八月だったとは思いも寄らなかった。 スキップ 作者: 北村薫 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1995/08…

「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展

国立新美術館で開かれている「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展に先日ふらっと足を運んだところ、予想以上に楽しめた。展覧会は8月31日まで開かれているので、まだぎりぎり8月である今のうちに紹介しておこうと思う。 「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲー…

夏をゆく人々

先日神保町を歩いているときに不意に映画が見たくなり、岩波ホールに潜り込んだ。普段映画を見るのはだいたい家のパソコンか、イオンシネマみたいな家族連れのわんさかいる大型の劇場かでしかなかったから、ビルの最上階を締め切り厳かな雰囲気の中で鑑賞す…

『流』(東山彰良)

流 著者 : 東山彰良 講談社 発売日 : 2015-05-13 ブクログでレビューを見る» 「わしらに大義なんぞありゃせんかった」 主人公の祖父が述懐するのは、国民党と共産党に分けられるときのことだ。ちょっとした好悪で敵と味方にわかれ、その結果大陸と島国がとて…

悟浄出立

悟浄出立 著者 : 万城目学 新潮社 発売日 : 2014-07-22 ブクログでレビューを見る» 2009年から2014年という長い期間で書かれている。2006年にデビューした作者の、物語の書き方がどんなふうに変わったのかが見えてくるようだった。・悟浄出立 『西遊記』の沙…

『SHIROBAKO』 感想文

「SHIROBAKOを最後に会社を畳もうと思っていた」――永谷P再起の理由ascii.jp 先週上記の記事を読んだ。記事の中では古い時代の経験が過去に受け継がれていく様に触れられており、もともとそのようなテーマが好きだったので、ひとまず一話目から見てみようかと…

『センスをみがく文章上達事典―魅力ある文章を書く59のヒント』(中村明)

センスをみがく文章上達事典―魅力ある文章を書く59のヒント 作者: 中村明 出版社/メーカー: 東京堂出版 発売日: 2005/09 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 4回 この商品を含むブログ (2件) を見る 出張ついでに立ち寄った浦和の紀伊国屋書店に文章術コ…

きれいな文章についての本を衝動買いした。

日経ホームマガジン 美しい日本語と正しい敬語が身に付く本 新装版 作者: 日経おとなのOFF 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2015/04/16 メディア: ムック この商品を含むブログ (1件) を見る 文章の練習になるかなと思って購入した。和語の話ももちろんあ…

ヴォイニッチホテルについて【ネタバレあり】

・はじめに ヴォイニッチホテル 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス) 作者: 道満晴明 出版社/メーカー: 秋田書店 発売日: 2010/11/19 メディア: コミック 購入: 28人 クリック: 326回 この商品を含むブログ (77件) を見る ヴォイニッチホテル 2 (ヤングチャ…

BLUE GIANT(5)

BLUE GIANTの五巻を購入しました。漫画の感想は初めてですが自分なりにやってみようかと思います。

『悪女はこうして生まれた』

『美貌の持ち主であること』『男を魅了すること』『行動力と知性を伴うこと』そして『最終的に社会規範に反したこと』といった要件を基に、時代の『悪女』を突き詰めていく実験的な評論。そもそも残虐性を帯びたとんでもない人もいれば、本当に美しいだけで…

『鉄道員』

高倉健が亡くなったのは去年、2014年の末だった。

『面白いほどよくわかる!犯罪心理学』

辻仁成『冷静と情熱のあいだ Blu』(角川文庫)

冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)(2001/09)辻 仁成商品詳細を見る タイトルはどこかで聞いたことがあった。印象的なので、たびたびどこかで引用されているのかもしれない。 元々江國香織さんと同じタイトルで違う人物に焦点を当てた物語を書く企画で生まれ…

『冷たい校舎の時は止まる』(辻村深月)

0. 「この本はきっと自分に合っている」と気づいたのは、読み始めてからまだ10分も経っていないときだった。駐車場に停めた車の中で時間待ちをしていて、手元に持ってきていたこの本を読んだのである。 読めたのは最初の30ページほどまでだ。冒頭にき…

貴志祐介『硝子のハンマー』(角川文庫)

とても本格的なミステリーだ。これほど真っ向から密室殺人を解きにかかった本は久しぶりに読んだ気がする。 本格派ミステリーというのはシャーロックホームズの時代から続く、謎を解くことを主題とした物語のことだ。誰が、どうして、どうやっての三つを主に…

浅田次郎『蒼穹の昴〈下巻〉』(講談社) 備忘録

清国末期を舞台としたスペクタクルロマン。前回と同じように、付箋をはった個所を取り上げていく。 p87 「全部のことね。ずうっと、ずうっと」 王逸は頷いて、まさしく宇宙の一点に立ち上がった少女の身体を見上げた。小梅はまる一晩、「宇宙」の文字を書き…

スイートフィッシュとジグソーパズル(色彩writer)

第18回文学フリマで購入した、サークル名・色彩writer様の短編集、『スイートフィッシュとジグソーパズル』を読み終えました。 明日、11月24日に開催される第19回文学フリマでも頒布されます。 もう半年も前のことなので、手に取った理由ははっきり…

浅田次郎『蒼空の昴〈上巻〉』(講談社) 備忘録

毎朝10ページずつというローペースで読み進めていた『蒼穹の昴〈上巻〉』がようやく読み終わりました。読みながら、気になった言葉に付箋を貼っていましたので、それをここに書置きしておこうと思います。 p39 抗う気力はどこにも残ってはいなかった。春児…

岩城けい『さようなら、オレンジ』(筑摩書房)

※この感想文にはネタバレが含まれます。お気を付けください。 この本を読み始めると、独特の違和感に襲われる。国にまつわる情報が少ないからだ。主人公のサリマが別の国から来た難民であることはわかるが、今いる場所がどこにいるかもわからない。主人公の…

杉山茂樹『4-2-3-1 サッカーを戦術から理解する』(光文社新書)

この新書は、サッカーにおける布陣の重要性を、主に90年代~00年代の代表的な実例に基づいて解説している。 日本では、「サッカーは布陣でするものではない」との論調が主流だったのが、近ごろでは変わりつつある。代表のサッカーなどを通して数多くの解説、…

いとうせいこう『想像ラジオ』(河出書房新社)

こんばんは。 あるいはおはよう。 もしくはこんにちは。 想像ラジオです。 こういうある種アイマイな挨拶から始まるのも、この番組は昼夜を問わずあなたの想像力の中だけでオンエアされるからで、月が銀色に渋く輝く夜にそのままゴールデンタイムの放送を聴…

宮本輝『三千枚の金貨』(光文社)

みつけたら、あんたにあげるよ。 男はそういって、自分の病室に戻って行った。 ――三千枚の金貨 第一章 より 西アジア旅行から帰国した40代サラリーマン、斉木光生。長い旅の最中、かつて入院していた時に見知らぬ男から受けた伝言が頭の中で蘇っていた。馴染…

『だまし絵Ⅱ・進化するだまし絵』に行きました。

9月13日にタイトルの展覧会に行きましたことをここに記しておきます。 場所は渋谷のBunkamura ザ・ミュージアム。「Ⅱ」とついていることからわかるように、前身となる展覧会が五年前に行われ、好評を博していたそうです。多くの方から「面白かった」の意…

よしもとばなな『デッドエンドの思い出』(文春文庫)

よしもとばななの名前を聞いたことはもちろんあった。大学入試の際にセンター試験の過去問を総当たりしていれば『TUGUMI』を見かけたし、図書館広報にもよく名前が載っていたと記憶している。しかし作品そのものを読み通したことは無かった。このたび…