雲に鳴く。

趣味の小説書き、雲鳴遊乃実のブログです。個人サークル『鳴草庵』

2014-12-07から1日間の記事一覧

浅田次郎『蒼穹の昴〈下巻〉』(講談社) 備忘録

清国末期を舞台としたスペクタクルロマン。前回と同じように、付箋をはった個所を取り上げていく。 p87 「全部のことね。ずうっと、ずうっと」 王逸は頷いて、まさしく宇宙の一点に立ち上がった少女の身体を見上げた。小梅はまる一晩、「宇宙」の文字を書き…