雲に鳴く。

趣味の小説書き、雲鳴遊乃実のブログです。個人サークル『鳴草庵』

自己紹介

雲鳴遊乃実と書いて「くもなきゆのみ」と申します。 趣味として小説執筆を継続中。 《web小説》 投稿サイトにて自作品を発表しています。 現在の主な活動場所 カクヨム【https://kakuyomu.jp/users/yunomiss】 過去作の保管場所 小説家になろう【https://myp…

【エッセイ】詩と学術とポッキリ

積ん読本を眺めてみれば、詩と学術本が目立つ。 終わりが見えないというか、読み通してもまた読むかもしれないと、思ってしまうからだろうなあ。 詩などは巧妙に、これを持って旅に出ようなんて帯文が付されていて、こんなこと言われたら捨てられないだろう…

【エッセイ】aとOKとら抜き言葉

" I am ~ " って " I'm ~" って省略するじゃないですか。 あれって英語圏のどこかの段階で省略する勢が多数派になったんだと思うんですけど、 そのときもa省略する奴許すまじって感じの過激派っていたんですかね? 「a抜き表現だ! 是正してやる!」みたい…

【エッセイ】綺麗と曖昧

星がキラキラ光る、というとき、キラキラという音は聞こえない。 この「キラキラ」は擬態語で、光るに掛かる副詞であり、明滅する様を言葉で表したものだ。 擬音語、擬態語は日本語では特に多く、その数は英語の3倍から5倍とも言われている。 このことから…

【エッセイ】可処分時間

読書記録にはブクログというサイトを利用している。 特に深い理由があるわけではない。強いているなら読書メーターは他人との交流を勧めてくる感じがしてつらくなり、ブクログに移行してそのままにしてある。 そのブクログで新年早々から今年の読書目標を立…

【エッセイ】会話

結構な昔、人の話を聞いていると創作に役立つと聞いて、人の会話に聞き耳を立てていた時期があった。 喫茶店や電車の中、たまたま同じ方を向いていて、声を拾い易い人とかを対象にしていた。 一番多く聞こえてきたのはお金の話で、アルバイトから投資の話ま…

【エッセイ】夕焼けと青空

自分で小説を書いているときに、よく景色が夕焼けになってしまうことがある。 学生が主人公なら、放課後がちょうど夕焼けの時間だから、無理もないのかもしれないけれど、そうでない場合にもちょくちょくあって、なんだかね。 そんなにこだわりがあるとも思…

【エッセイ】飴色と土気色

浅田次郎の小説を読んでいたときに、「飴色」という描写が連続して登場したことがあった。 飴色は知らなかったのだけど、読み飛ばすのも気が引けて、調べた。 僕の中で、艶っぽい茶色としか表現できなかった色が、あのときから飴色と呼べるようになった。 大…

【エッセイ】TRAIN-TRAIN

昔、予備校の倫理の授業をDVD受講していたとき、講師の人が突然THE BLUE HEARTSの話をし始めたことがあった。 話の流れは全く憶えていない。とにかく突然、何かに憑かれたようにして、TRAIN-TRAINがどれだけ素晴らしいかを語り出したのだ。 おそらく授業と直…

【エッセイ】街路樹

社会人になり、最初の赴任先は敷地内に緑が多かった。 「ここにいたら植物の名前を覚えるかもよ」などとの話を聞き、それは創作のネタになるなあ、などと内心喜んでいたのだが、実際の効果はどうだろう。 この幹は桜っぽいなとか、それくらいのことはさすが…

【エッセイ】雨と青空

何かの映画のオーディオコメンタリーで、雨のシーンで本物の雨に降られて迷惑だったと苦笑する場面があった。 作品の中に登場する雨は、そこには陰惨さとか悲壮感とか葛藤とか、あるいはもっと単純にそのとき雨だったことが布石・伏線になっていたりとか、と…

【エッセイ】包丁と飛び出し

たとえば包丁を使い終わって、シンクの傍に一旦放置する。 鍋をいじったりと別のことをしていると、包丁のことが気になってくる。 今足に落ちてきたら大変だよな、なんてことを考えて怖くなって、さっさと綺麗に拭いて片付ける。 そんなことを繰り返している…

【エッセイ】石柱

中国や台湾の神社は柱が石で出来ているらしい。ひとつの岩から意匠の全てを削り出すのが良いとされているらしく、同じ柱はひとつとしてないのだそうな。 西欧は石造り、日本のは木造、なんて区分けをなんとなく受験勉強中の国語の評論とかで刷り込まれてきた…

【エッセイ】新幹線

新幹線と聞いたときに僕が思い浮かべるのは、田畑を突っ切るようにして延びるコンクリート造りの高架だ。それは僕の地元の景観に由来する。 地元では新幹線の高架が東西に延びていた。 北と南に分断されていると捉えれば、市街地は北側だ。 僕が住んでいた南…

ブーン系振り返り、そして今後の活動について

(ほぼ)自作品まとめサイト「生首を読んでみろ」開始 約1年前の2018年1月1日、自作のブーン系小説まとめサイト「生首を読んでみろ」を始めました。 生首を読んでみろ 1月中に大まかな形を整えて、その後は更新できるときにちまちま作品を載せていました。…

四半世紀の言葉足らず

『時をかける俺以外』を最初にブーン系小説の形で発表したとき、主人公の友人は自殺をした。その後、カクヨムで投稿する際には事故という扱いにした。どちらが上というわけではないけれど、深い理由もないままに言葉だけで、自殺を安易に扱うことがつらくな…

【感想】さよなら、ニルヴァーナ(窪美澄)

導入、概要 そういえば平成が終わるんだったなと、この小説を読み始めてまず思った。 阪神淡路大震災と神戸連続児童殺傷事件。後に平成が歴史でまとめられるとしたら必ず挙げられるだろうこの二つの事件のうち、特に後者を強く意識して書かれた小説だった。 …

【アニメ感想】SSSS.GRIDMAN

導入、現代について 『SSSS.GRIDMAN』 記憶を失った少年が、自分だけに見えるヒーローの呼び声に促され、街を守るために怪獣を戦う物語。 この作品が特撮の作品『グリッドマン』を元にしていることは、意識して調べようとしなくても、Twitterを眺めていれば…

【感想文】月の満ち欠け(佐藤正午)

導入 自分の知らない他人の子どもが、自分を知っていると語る。 目の当たりにした現象を噛み砕くこともできないまま、壮年の小山内は、るりと名乗る少女の物語に耳を傾ける。 ということで、生まれ変わり、前世の記憶をめぐる物語です。 いつだったか冒頭部…

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いきなりなんですがAVに出て来る女の子にだんだん年下が増えてくるのって忍び寄る恐怖って感じしませんか? しますよね? どうしてこんな書き出しなのかっていうと自分がまたひとつ歳を取ったからで、だからといって畏まったことを書いても虚しいだけだし…

【感想】雨街で残響(転枝)

経緯 この本を選んだことに、深い理由はありませんでした。 このように書き始めると、なんだか嫌な人みたいだから、もうちょっと書いてみる。 たとえば好きな作者だからと言っても、一番最初に作品を手に取ったときにはもちろん、好きになれるかどうかはわか…

第27回文学フリマ東京、戦利品の読了報告

先日開催された第27回文学フリマ東京の戦利品を読み終えたので、記念に記事を書いておきます。 戦利品リスト 作品名と作者名(敬称略)とサークル名のだいたいのまとめです。忘れちゃうともったいないので列挙します。小説には軽いコメントをつけてありま…

【感想】煤煙(ひざのうらはやお)

第二十七回文学フリマ、会場で友人と会い、どんな本を購入したかという話題になった。 真っ先に手に取ったのがこの煤煙だった。この時点ではまだ読んではおらず、手を伸ばした先にあったにすぎない。 「浦安を舞台にしたスチームパンクらしいよ」 友人は笑っ…

どんな記事が読まれているのか

去年の初めに、google analyticsをこのブログに導入していたようです。 何故推定なのかというと、導入したことそのものを忘れたからです。 はてなブログにもアクセス解析機能はある。それにより人気の高い記事を調べることは可能だけど、具体的な人数までは…

【感想文】イリエの情景~被災地さんぽめぐり~ 3

第1巻を読んでから、イベントの度に続巻を購入し、積ん読しておいた。それをようやく読み終えたので、ここに報告する次第です。 シリーズを通して「被災地青春ロードムービー」と伺っており、第1巻はロードムービー、第2巻が被災地、そしてこの第3巻が青春に…

THE・雑記

最近は書評ばかり書いていたので、たまには別のことを書いてみたい。近況報告である。 詳細は省くが、先月の頭に引っ越しをした。 突然のことだったが、どうにか荷物をまとめて新居に移し、会社の方での手続きなどもこなしてバタバタしているうちに月が変わ…

【感想】新世界より(貴志祐介)

例によって積ん読消化。 「お、『新世界より』買ってたんだ~、読も~」 と上巻を手に取ったのが昨日の朝だった。 出かけている途中で中巻、下巻を購入し、読み終えたときには今日の日が暮れていた。 買った経緯については憶えていない。 何か長めの小説を読…

【感想】GOTH(乙一)

積ん読の消化をした。『GOTH』だ。 読み終えたこの本は夏頃にBOOKOFFで買ったものだけど、本当は高校生の頃にも一度手に取っていた。そのときは読み切れなかった。まだ読書に慣れていない頃でもあったし、読み進める体力がなかったんだと思う。 度々書いてい…

【感想】新説魔法少女

故あって10月の頭に引っ越しをした。 2週間ほどネット環境がない状況だったので、パソコンを起動させて掃除をしたり、ダウンロードしてそれっきりだったフリーゲームを漁ったりしていた。 そのうち、もっとも真面目に取り組んだのが、『新説魔法少女』だ…

【感想】盤上の敵(北村薫)

北村薫作品の中でもとりわけ異質な作品がある。 そんな噂を聞いたのはいくらか前のことだった。 日常の謎で、人間の悲しさや優しさを、読みやすく染みいるように語ってくれる。 僕が持っている北村作品のイメージはそのようなものだったので、異質というから…